映画「男はつらいよ」で失恋を繰り返す寅さんですが、時折、恋愛のすべてを叶えてきたかのような、的確で的を得たことを口にする時があります。
しかし、寅さんはマドンナの恋敵に恋愛の手ほどきをしてしまうほどの実力者でありながら、いざ自分の恋愛となると一度も成就できないままシリーズは終わってしまいました。
今回は、映画「男はつらいよ」シリーズ49作を振り返り、寅さんが映画の中で語った恋愛に関する名言集をまとめてみました。
正しいか、正しくないかは別として、寅さんが語る面白恋愛名言集を堪能してください。
目次
- 1 寅さんが語る恋愛名言集1:女をつかむのは目だよ
- 2 寅さんが語る恋愛名言集2:恋は「ありがとう」っと言ってすぐ死ねる
- 3 寅さんが語る恋愛名言集3:思い切って何でも言ったらいいさ、惚れていますとか、好きですとか
- 4 寅さんが語る恋愛名言集4:この人のためだったら命なんかいらない、俺死んじゃってもいい、それが愛ってもんじゃないかい
- 5 寅さんが語る恋愛名言集5:目をそらしちゃいけないぞ、そこで最後のセリフを言う、アイ・ラブ・ユー
- 6 寅さんが語る恋愛名言集6:女にふられた時は黙って背中を見せて去っていくのが男というものじゃないか?
- 7 寅さんが語る恋愛名言集7:「あんたの気持ちは嬉しいわ、どうもありがとう」そのくらいのこと言ってやんなよ。
- 8 寅さんが語る恋愛名言集8:「わかりました、いつまでもお幸せに。」そのままくるっと背中を向けて、黙って去るな
- 9 寅さんが語る恋愛名言集9:こっちが惚れてる分、向こうもこっちに惚れてくれりゃあ、世の中に失恋なんてのはなくなっちゃうからな
- 10 寅さんが語る恋愛名言集10:お嬢さん、東京へ帰ったらもういっぺん顔が見たいな僕
- 11 寅さんが語る恋愛名言集11:あいつがしゃべれねえってのはな、あんたに惚れてるからなんだよ
- 12 寅さんが語る恋愛名言集12:恋と言うものはな、長続きさせるためにはほどほどに愛するということを覚えなきゃいけない
- 13 寅さんが語る恋愛名言集13:思ってるだけで何もしないんじゃな、愛してないのと同じなんだよ
- 14 寅さんが語る恋愛名言集14:恥ずかしくて、死んじゃいたいような恋をするんだよ
- 15 寅さんが語る恋愛名言集15:男が女を送るって場合にはな、その女の玄関まで送るってことよ
- 16 まとめ
寅さんが語る恋愛名言集1:女をつかむのは目だよ
第1作「男はつらいよ」で、博が”さくら”に惚れていることを知った寅さんが、女の口説き方を伝授する時に言った名言です。
それだって最初からじーっと見てたらダメだよ、のっけから。
色キチガイだと思われちゃうから。
だからね、何ていうのかなあ、こう・・・ちらっと流すんだよね?
すっと流すんだよ。
そうすると、こうやってる女のほっぺたにも電波がビビビビビっと感じるんだよ。
そうすると、女もフッと見るじゃない。
見られたなあと思ったら、目をスッと伏せるんだよ。
そうすると、女は「あら?」っと思うだろ?
その時ぱっちっと眼を合わしたら、この目をくっと絡ませるんだ。
そして訴えるような、すがえるような、甘えるような目でジーッと見るんだよ。
女は動かなくなるからね。
そこでもう一押し、目にものを言わせるわけだ。
寅さんが語る恋愛名言集2:恋は「ありがとう」っと言ってすぐ死ねる
第10作「男はつらいよ 寅次郎夢枕」で、”さくら”に恋をしていた時の、博の素っ気ない恋愛感情を聞いた寅さんが、恋について熱く語った名言です。
飯を食う時もウンコをする時も、もうその人のことで頭がいっぱいよ。
何だかこう胸の中が柔らかぁーくなるような気持ちでさ。
ちょっとした音でも、例えば千里先で針がポトって落ちても「ワ~ッ!」となるような、そんな優しい気持ちになって、
もういい、この人のためなら何でもしてやろう、命なんか惜しくない。
「ねえ、寅ちゃん、私のために死んでくれる?」と言われたら、「ありがとう」っと言ってすぐ死ねる。
それが恋というもんじゃないだろうか。
寅さんが語る恋愛名言集3:思い切って何でも言ったらいいさ、惚れていますとか、好きですとか
第14作「男はつらいよ 寅次郎子守唄」で、京子に惚れている弥太郎(上條恒彦)が、「男にとって大事なのは顔じゃなくて心じゃないでしょうかね。」というセリフの後に寅さんが言った名言です。
だから素人は困るんだよ。
心や気持ちで女が動いたら、おまえ苦労はしないじゃないか、そうだろう?
おまえはその口をチャックしたまま好きでもないお多福と所帯を持って、尻に敷かれてガキの5人もヒリ出してだ。
どん底の生活に喘いで一家心中をしようとするその時に、
「ああー、もしかして京子さんは、このオレが好きではなかったのか。」
そう思った時おまえどうする。
いくら後悔しても、もう遅いんだぞ。
思い切って何でも言ったらいいさ。惚れていますとか、好きですとか。
寅さんが語る恋愛名言集4:この人のためだったら命なんかいらない、俺死んじゃってもいい、それが愛ってもんじゃないかい
第16作「男はつらいよ 葛飾立志篇」で、礼子の恩師・田所教授(小林桂樹)に「それじゃ君、(愛について)説明してみろ!」と言われた時に、寅さんが返した名言です。
あ~、いい女だなあと思う。
その次には、話がしたいなあと思う、ね?
その次には、もうちょっと長くそばにいたいなあと思う。
そのうちこう、なんか気分が柔らかくなってさ、あ~、この人を幸せにしたいなあと思う。
もうこの人のためだったら命なんかいらない、俺死んじゃってもいい、そう思う。
それが愛ってもんじゃないかい。
寅さんが語る恋愛名言集5:目をそらしちゃいけないぞ、そこで最後のセリフを言う、アイ・ラブ・ユー
第20作「男はつらいよ 寅次郎頑張れ!」で、デートのプランを決めていないという良介(中村雅俊)の話を聞いて、寅さんが発した名言です。
差出したおまえの手に娘の頬が触れる。
娘が振り返る。
いいか。
ここで目をそらしちゃいけないぞ。
じー、と娘の目を見る。
お前が好きなんだよという思いを込めて娘の目を見る。
そこでお前の気持ちが通じるんだ。
そこだよ!
そこで最後のセリフを言う。
アイ・ラブ・ユー
できるか?青年。
寅さんが語る恋愛名言集6:女にふられた時は黙って背中を見せて去っていくのが男というものじゃないか?
第21作「男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく」で、女にフラれる留吉(武田鉄矢)の一部始終を見ていた寅さんが、留吉に近寄って語った名言です。
女にふられた時は、じっと耐えて、一言も口を利かず、黙って背中を見せて去っていくのが男というものじゃないか?
寅さんが語る恋愛名言集7:「あんたの気持ちは嬉しいわ、どうもありがとう」そのくらいのこと言ってやんなよ。
第23作「男はつらいよ 翔んでる寅次郎」で、結婚式でひとみ(桃井かおり)に逃げられた邦男(布施明)の傷ついた思いを知った寅さんが、ひとみに語った名言です。
ひとみちゃんのほうが逃げ出したいくらい嫌いなんだから、こりゃ仕方がないけどさ。
男と女の間ってもんは、そういうもんなんだよ。
いや、ただ一言ね、
「あんたの気持ちは嬉しいわ、どうもありがとう」
そのくらいのこと言ってやんなよ。
その言葉だけであいつは幸せになれるんだから。
恋をする男の気持ちってのはそんなもんなんだよ、ひとみちゃん。
寅さんが語る恋愛名言集8:「わかりました、いつまでもお幸せに。」そのままくるっと背中を向けて、黙って去るな
第24作「男はつらいよ 寅次郎春の夢」で、アメリカでは告白されて断る時に「This is impossible」とはっきり言わなければいけないという話を聞いて、寅さんが語った名言です。
日本の男は何も言わない、眼で言うよ。
「お前のことを愛してるよ。」
すると向こうも眼で答えるな。
「悪いけど、私あんたのこと嫌い。」
するとこっちも眼で答えるな。
「わかりました、いつまでもお幸せに。」
そのままくるっと背中を向けて、黙って去るな。
それが日本の男のやり方よ。
寅さんが語る恋愛名言集9:こっちが惚れてる分、向こうもこっちに惚れてくれりゃあ、世の中に失恋なんてのはなくなっちゃうからな
第29作「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」で、他の男と一緒になってしまって落ち込む”かがり(いしだあゆみ)”を慰めるために言った寅さんの名言です。
こういうことは。
そりゃこっちが惚れてる分、向こうもこっちに惚れてくれりゃあ、
世の中に失恋なんてのはなくなっちゃうからな。
そうはいかないんだよ。
寅さんが語る恋愛名言集10:お嬢さん、東京へ帰ったらもういっぺん顔が見たいな僕
第30作「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」で、三郎(沢田研二)の唐突な告白を目の当たりにした寅さんが語った名言です。
「ワシと付きおうて下さい」
けっ!
おかしい、おかしいよ、おまえ。
まるでチンピラの押し売りだよ、それじゃ。
恋の雰囲気。
スッとそばに寄るだろ、ね?
「お嬢さん、東京へ帰ったらもういっぺん顔が見たいな僕。」
こうやりゃいいじゃねえかおまえ。
寅さんが語る恋愛名言集11:あいつがしゃべれねえってのはな、あんたに惚れてるからなんだよ
第30作「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」で、三郎(沢田研二)と黙って座って喫茶店にいるのが辛いという螢子(田中裕子)の話を聞いて、寅さんが語った名言です。
あいつがしゃべれねえってのはな、あんたに惚れてるからなんだよ。
今度あの子に会ったらこんな話しよう、あんな話もしよう、
そう思ってね、家出るんだ。
いざその子の前に座ると全部忘れちゃうんだね。
それで、バカみたいに黙りこくってんだよ。
そんなてめえの姿が情けなくって、こう・・・涙がこぼれそうになるんだよ。
な?
女に惚れてる男の気持ちって、そんなもんなんだぞ。
寅さんが語る恋愛名言集12:恋と言うものはな、長続きさせるためにはほどほどに愛するということを覚えなきゃいけない
第44作「男はつらいよ 寅次郎の告白」で、満男(吉岡秀隆)と泉(後藤久美子)が上手くいくかどうかという博の質問に返した寅さんの名言です。
恋と言うものはな、
長続きさせるためには、ほどほどに愛するということを覚えなきゃいけない。
ところが、若すぎる満男にそれはできない。
寅さんが語る恋愛名言集13:思ってるだけで何もしないんじゃな、愛してないのと同じなんだよ
第45作「男はつらいよ 寅次郎の青春」で、満男(吉岡秀隆)が泉(後藤久美子)の手を握っていないという話を聞いた寅さんが言った名言です。
思ってるだけで何もしないんじゃな、愛してないのと同じなんだよ。
お前の気持ちを相手に通じさせなきゃ。
愛してんなら態度で示せよ!
寅さんが語る恋愛名言集14:恥ずかしくて、死んじゃいたいような恋をするんだよ
第47作「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様」で、”恋をすることはくたびれる”と口にした満男(吉岡秀隆)に対して言った寅さんの名言です。
ちょっとここへ来て座れ。
くたびれたなんてことはな、何十辺も失恋した男の言う言葉なんだよ。
お前はまだ若いじゃないか、えー。
燃えるような恋をしろ。
大声出して、のた打ち回るような、
恥ずかしくて、死んじゃいたいような恋をするんだよ!
ホッとしたなんて情けないこと言うなバカヤロー!
淋しいよオレは。
寅さんが語る恋愛名言集15:男が女を送るって場合にはな、その女の玄関まで送るってことよ
第48作「男はつらいよ 寅次郎紅の花」のラストシーンで、リリー(浅丘ルリ子)に「どこまで送っていただけるんですか?」という返しで言った寅さんの名言です。
まとめ
今回は、映画「男はつらいよ」シリーズ49作を振り返り、寅さんが映画の中で語った恋愛に関する名言集をまとめてみました。
映画「男はつらいよ」は、動画配信サービスを利用すれば、全49作をいつでも好きな時に高画質で楽しむことができます。