2017年9月16に公開となった映画「望郷」が新しい映像を加えたドラマ版として10月28日からdTVで配信されます。
望郷という作品は、湊かなえが書いた小説で日本推理作家協会賞短編部門を受賞した6部構成の短編集です。
その小説が原作となり、菊地健雄が監督となって映画化されたものが、「望郷」という映画になります。
もともと、映画化される前にすでにテレビ東京でドラマ化がされていて、その時にドラマとして放送されたのが、6部構成のうち「みかんの花」「海の星」「雲の糸」の3つのストーリー。
そして、映画化された「夢の国」「光の航路」という2つのストーリーは、この時ドラマ化はされていませんでした。
今回dTVで配信される「夢の国」「光の航路」のドラマ版とは、どのような作品になっているのかについて書いてみたいと思います。
目次
湊かなえ原作の映画「望郷」を再編集、さらに新しい映像を加えたドラマ版
ドラマ版と言っても、もともとの映画を編集して未公開映像を盛り込んだ内容のようで、キャストを変えて改めて撮り直すといったことではないようです。
ただ、映画の「望郷」とは違う魅力、配信用のために編集される形なので、映画版を観た人でも楽しめる内容になっているのではないでしょうか。
何やらエンディングの演出も微妙に変わるといった情報もあります。
今回のドラマ版は、映画が公開中にも関わらず配信される形なので、非常に異例なこととなります。
映画「望郷」をまだ観ていない人は、もしかしたらdTVのドラマ版を最初に観るようになる人もいるかもしれませんね。
映画版「望郷」に収録されているストーリー「夢の国」「光の航路」について
夢の国
<あらすじ>
三代に渡る母子の軋轢を描いた物語。
古いしきたりのもとで地元に縛られ窮屈に暮らしていた少女の憧れの場所“ドリームランド”。
その“自由”の象徴である“夢の国”に恋い焦がれる中、夢都子(むつこ)はとんでもないことをしてしまう。
やがて月日は流れ結婚をし、幸せな家庭を築いて生活している彼女は、ドリームランドが今年で閉園になる話を耳にする。
憧れの場所がなくなる前に、彼女がずっと思い続けてきた感情が語り始める…。
光の航路
<あらすじ>
父と息子のやるせなさと再生を描いた物語。
故郷の白綱島で小学校の教師をしている航(わたる)は、いじめっ子の指導に悩んでいた。
ある日、父の教え子と名乗る男が現れ、彼自身が過去にいじめられていたこと、そんな自分を航の父が助けてくれたことを語る。
父と大喧嘩した進水式の日、父を誤解していたことを今知ることとなった航は…。
出演者
貫地谷しほり/大東駿介/木村多江/緒形直人/森岡龍/浜野謙太/伊東蒼/川島鈴遥/荒木飛羽/片岡礼子/相島一之/白川和子
主題歌はmoumoon、MONKEY MAJIKが本作のために書き下ろした曲
ドラマ版と映画版とで主題歌が変えられます。
ドラマ版「光の航路」の主題歌として、映画版にはないMONKEY MAJIKの楽曲「のぞみ」が使われます。
「夢の国」でも、moumoonの「光の影」から「花咲く場所」という曲に変更されます。
どちらの曲も望郷のために書き下ろした楽曲なので、演出効果は抜群になる予感がします。
過去(2016年9月28日)に放送されたドラマ版「望郷」で映像化されなかったのが「夢の国」「光の航路」
2016年9月28日に放送されたドラマ版「望郷」をすでに視聴している方もいると思います。
この時に放送したのが、「みかんの花」「海の星」「雲の糸」の3つのストーリー。
映画版「望郷」で使われたストーリーは、この時ドラマ化されなかった「夢の国」「光の航路」の2つのストーリーです。
以下で紹介するストーリーは、過去に放送されたものです。
dTVで配信される動画には含まれません。
過去にテレビ東京で放送されたドラマ版のまとめ
みかんの花
<あらすじ>
美里(広末涼子)は想いを馳せる――。20年前のあの夏、父を事故で亡くし家族三人で必死に生きてきた富田家に、都会から来た若い男・奥寺健一(田中圭)が爽やかな風を運んできた。そして、美里は健一とある約束を交わした。しかしその約束は守られず、姉の笙子(水野美紀)を憎むことになる。島を出た姉。島に残った妹。20年の月日が経ち、母の安江(倍賞美津子)は認知症を患った。美里はある疑念を抱く。そして笙子は驚くべき事実を語り始めた…。
<出演>
広末涼子/水野美紀/田中圭/水橋研二/山口まゆ/中村靖日/田辺桃子/倍賞美津子
引用元:<http://www.tv-tokyo.co.jp/boukyou/story/story1.html>
海の星
<あらすじ>
20年前――。洋平(加藤清史郎)が小学6年生の秋、父・秀夫(橋本じゅん)が失踪した。「煙草を買ってくる」と言い残して家を出たきり、行方不明のままだ。果たして事故なのか事件に巻き込まれたのか、それとも…。母の佳子(若村麻由美)は毎夜、洋平を伴い秀夫の行方を捜す。父が姿を消してから、佳子は働き始める。早朝・休日を問わず働きづめの生活を送る母の姿を見て、洋平は少しでも家計を助けようと、物置にあった父の釣竿を持ち出した。
洋平が釣りをしていると、クーラーボックスを肩からかけた真野幸作(椎名桔平)が近づいてきた。漁師だという幸作は、洋平に頻繁に声をかけては、クーラーボックスの魚を分けてくれるように。たびたび洋平の家にも訪ねてきたが、ある出来事をきっかけに疎遠になり、それ以来会っていなかった。
葉書をくれた美咲は幸作の娘。「どうしても話したいこと」というのは、幸作が最近になって美咲に明かした『ある秘密』に関することだというのだが…。
<出演>
伊藤淳史/若村麻由美/加藤清史郎/平山あや/紺野まひる/橋本じゅん/平祐奈/モト冬樹/椎名桔平
引用元:<http://www.tv-tokyo.co.jp/boukyou/story/story2.html>
雲の糸
<あらすじ>
白綱島出身の人気アーティスト・黒崎ヒロタカ(濱田岳)は、7年ぶりに帰ってきた故郷で海に落ち、意識不明の状態に陥った。遺書はなく、マスコミは事件の可能性もあると報じた。
有名になったヒロタカにとって、故郷は知られたくない過去だった。まだ赤ん坊の頃、母の律子(麻生祐未)が起こした事件のために辛い少年時代を送った場所だったからだ。
1カ月前、ヒロタカは同級生の的場裕也から電話を受けた。裕也の父が社長を務める的場鉄工所は島の大企業で、今年創立50周年を迎える。その記念パーティーにゲストとして来てほしいという。ヒロタカは事務所を通すよう頼むが、強引な裕也の依頼を断りきれなかった。
重い足取りで故郷に降り立ったヒロタカ。島の人々の盛大な拍手や歓声に迎えられたが、どうしようもない居心地の悪さを覚えていた。そんな彼の身に、一体何が起こったのか…?
<出演>
濱田岳/内山理名/大野拓朗/井頭愛海/西岡德馬/麻生祐未
引用元:<http://www.tv-tokyo.co.jp/boukyou/story/story3.html>
まとめ
今回は、10月28日からdTVで配信されるドラマ版「望郷」について書いてみました。
映画版の編集とはいえ、新しく未公開映像が含まれての配信ということで、すでに映画を観てしまったという人でも観る価値はありそうです。