この記事では、実写ドラマ「今日から俺は」の面白さを余すことなく紹介していきたいと思います。
始めに言っておきますが、私は西森博之による原作漫画を読んでいない人間です。
なので、原作と実写ドラマを比較して、「つまらない、原作と全然違う、キャスト配役が微妙」などといったことを書いていくつもりは毛頭もありません。
例え実写ドラマが原作通りに進んでいようがいまいが、1つの作品として楽しめればそんなことはどうでもいいことだと私は思っています。
実写ドラマ「今日から俺は」は、とにかく面白いです。
腹を抱えて笑ってしまうほど面白すぎるドラマです。
そして、何か新しい時代の流れを感じさせるような、今まで感じたことのないような新しい感覚がビンビン伝わってくる作品です。
なので、まだこのドラマを観ていないという方は、この新しい感覚をぜひ体感してほしいと思います。
実写ドラマ「今日から俺は」は、単なるヤンキードラマだと思ってスルーしてしまうのは勿体ないです。
実写ドラマ「今日から俺は」は、日本テレビの動画配信サービス「hulu」を利用すれば1話からすべての動画を観返すことができます。
また、地上波放送をずっと観てきたという方も、「hulu」の未公開シーンを含んだノーカットバージョンの動画をぜひ視聴して欲しいと思います。
huluでの視聴方法は、下記の記事にまとめてあります。
では、さっそく実写ドラマ「今日から俺は」の面白さを余すことなく紹介していきたいと思います。
ちなみに、この記事でこれから書いていく内容は、未公開シーンからの抜粋を多く含んでおります。
目次
実写ドラマ「今日から俺は」の魅力は、まるで脚本がないかのようなライブ感漂うキャスト陣たちの面白すぎる演技
実写ドラマ「今日から俺は」の面白さを語る上で欠かせないのが、原作のストーリー部分とは全く関係のないお遊びで撮ったというだけのシーン。
例えば、
こんな部分が面白いとか書いてしまうと、熱狂的な原作ファンに怒られてしまうかもしれませんが、おそらくストーリーの筋書きにはない、どうでもいいようなシーンが実はめちゃくちゃ面白いのです。
職員室のシーン
2年担任である教師たちが職員室に集まってふざけ合うという、ドラマとは全く関係のないお遊びシーンです。
三橋の担任である椋木先生(ムロツヨシ)をメインとして、水谷先生(猪塚健太)、坂本先生、反町先生(シソンヌ)、山口先生(愛原実花)が絡み合って、面白いことをしたり、言ったりするというだけの内容です。
まるで脚本がないかのようなライブ感があって、めちゃくちゃ面白いです。
三橋親子が絡むシーン
基本的に、三橋(賀来賢人)、父(吉田鋼太郎)、母(瀬奈じゅん)の3人が自宅の台所で食事をするシーンが多く、たまに三橋の部屋が舞台になるときもあります。
このシーンの面白いのは、一見まじめそうに見える吉田鋼太郎のアンバランスな演技と、それを冷静に突っ込む賀来賢人でしょうか。
そして、元宝塚女優のイメージを壊して芝居に挑む瀬奈じゅんの女優魂にも感動します。
椋木先生(ムロツヨシ)、理子の父親(佐藤二朗)が絡んでくるすべてのシーン
椋木先生(ムロツヨシ)、理子の父親(佐藤二朗)が絡んでくるシーンは、全部面白いです。
元々、椋木先生はドラマにしか登場しないオリジナルキャラクターなので、視聴者を笑わせるためだけに存在するような役です。
理子の父親(佐藤二朗)も、基本笑わせるためだけに登場してくるようなキャラクターです。
ドラマの設定と全く関係ないところで登場し、訳の分からないことをぶつぶつつぶやいて共演者までも笑わせています。
80年代ネタを再現するシーン
これも基本的にドラマと全く関係のないお遊びシーンと言えるでしょう。
80年代にブームになったものをドラマの中に突然差し込んで笑わせるというネタです。
福田雄一監督の狙いは、今の世代と、その親の世代(80年代)の両方に観て楽しんでもらいたいという目的で80年代ネタを入れてきてるそうです。
親の世代(80年代)には、「昔こんなんあったなあ」と懐かしませるのが狙いです。
しかし、マニアック過ぎて気付きにくいネタを入れてくる場合もあるので、それがまた笑ってしまいます。
実写ドラマ「今日から俺は」で使われた80年代ネタの元ネタ紹介
スクールウォーズ
実写ドラマ「今日から俺は」の2話のオープニングで、ラガーマンの黄色いユニフォームを着た三橋がラグビーボールを蹴るシーンが入りますが、これは1984年に放送されたドラマ「スクールウォーズ」のオープニングをマネたものです。
途中、伊藤が廊下を自転車で走り抜けていくシーンがありますが、本家ではオートバイで走り抜けます。
この辺のふざけた感じが笑えますね。
ドラマ「今日から俺は(2話)」の冒頭でいきなりスクールウォーズから始まったのはウケた🤣
ちなみに、最近の若者は知らないと思うので解説しときますが、学校の廊下を伊藤健太郎が自転車に乗って走っていますが、本家はオートバイですからねwhttps://t.co/9G6eKI4ROU pic.twitter.com/MK5hhtJ2Jc— くじゃくのまい (@kujakunomai) 2018年10月23日
当時リアルタイムで放送されていた「スクールウォーズ」のオープニング動画がYouTubeにアップされていたので貼っておきます。
『スクール☆ウォーズ』(School Wars)は、1984年10月6日から1985年4月6日まで、大映テレビ制作・TBS系で毎週土曜日21:00 - 21:54に放送された学園ドラマである。正式名称は『スクール☆ウォーズ 〜泣き虫先生の7年戦争〜』(-なきむしせんせいのしちねんせんそう)。続編は『スクール・ウォーズ2』。
スクール☆ウォーズ - Wikipedia3年B組金八先生の学ラン(サングラスで下駄履き)
実写ドラマ「今日から俺は」の3話で、三橋(賀来賢人)と開久の片桐(鈴木伸之)が対決している最中に学ランとサングラス姿の椋木先生(ムロツヨシ)が突然現れますが、これは金八ネタです。
これは、3年B組金八先生PART1で使われたシーンで、長ランを着て登校してきた星野(近藤真彦)に対し、金八が同じ気持ちになるために生徒と同じカッコをした時の服装です。
スケバンのカッコをした山口先生(愛原実花)が一番右にさらっと立っているのが面白いですね~
ドラマ「今日から俺は」の3話のラストで、ムロツヨシが持ち込んできた金八の学ランネタ(サングラスで下駄履き)はこれです。
突然、長ランを着て登校してきた星野(近藤真彦)に対し、同じ気持ちになるため、生徒と同じカッコをして街中を歩く金八。
初期の頃の金八はこんなに熱かったのだ😠 pic.twitter.com/U7pyuI5D1a— くじゃくのまい (@kujakunomai) 2018年10月30日
ちなみに、椋木先生(ムロツヨシ)が腐ったミカンを連呼していますが、これは3年B組金八先生PART2の時の不良生徒・加藤優が登場した時に使われていた「腐ったミカンの方程式」のことです。
ドラマ「今日から俺は」の3話で、ムロツヨシがしきりに「腐ったミカン」を連呼していましたが、これも金八ネタです。
当時校内暴力が活発化し、箱の中に腐ったミカンが1つでもあると、他のミカンが全部腐ってしまう。だから不良生徒は排除するという荒谷二中の学校側の考え方を言ったものです。— くじゃくのまい (@kujakunomai) 2018年10月30日
3年B組金八先生PART2の時のオープニング
実写ドラマ「今日から俺は」の6話で使われた偽のオープニングです。
これは、3年B組金八先生PART2の時のオープニング映像をマネたものです。
ムロツヨシが元ネタを忠実に再現しようとしているのが笑えます。
ちなみに、未公開シーンのほうでは歌が入っていないのですが、地上波放送されたほうには「贈る言葉」の歌が入れられています。(歌っているのが、ムロツヨシなのか、賀来賢人なのかは謎)
ドラマ「今日から俺は」6話のオープニングには爆笑してしまった🤣
ムロツヨシが3年B組金八先生PART2のオープニングシーンを完コピしてる😆
でも、当時の金八先生観てない世代には、この完コピシーンの面白さはわからないんだろうなあ。https://t.co/9G6eKI4ROU pic.twitter.com/3kRsRxRqSD— くじゃくのまい (@kujakunomai) 2018年11月21日
あしたのジョー
実写ドラマ「今日から俺は」の7話で、喉を乾かした今井(太賀)の夢のシーンで使われたのが、「あしたのジョー」の1シーンです。
これは、「あしたのジョー(第46話)」で減量に苦しむ力石徹に白木ジムのお嬢様・白木葉子がお湯を持ってくるシーンです。
なぜドラマと全く関係のないこのシーンを差し込んできたのかは謎ですが、おそらく喉が渇いて水が飲めないという今井の状況をイメージして、減量に苦しむ力石徹がふと頭に浮かび、差し込んできたのかと思われます。(わからないですけど。)
白木葉子のセリフがそのまま使われているのが笑えます。
ドラマ「今日から俺は」の7話での今井の夢のシーン。
自分は知ってたからゲラゲラ笑ったけど、このシーンってわかる人いる?ちなみに、これは「あしたのジョー(第46話)」で減量に苦しむ力石徹に白木ジムのお嬢様・白木葉子がお湯を持ってくるシーンです。https://t.co/9G6eKI4ROU pic.twitter.com/rfYRInbI7O
— くじゃくのまい (@kujakunomai) 2018年11月26日
ちなみに元ネタでは、お湯を手に取った力石がそのお湯を床にこぼして飲まないという展開になるのですが、今井(太賀)はそれを飲んでしまうというオチになってます。
実写ドラマ「今日から俺は」で特別出演した豪華ゲストたちの紹介
小栗旬
「今日から俺は」の1話で、三橋(賀来賢人)が金髪パーマにするために行った床屋の主人役で登場。
一見観ただけでは気付かないほど、小栗旬が床屋の主人に染まっていて面白かったです。
柳楽優弥
「今日から俺は」の3話で、漫画家を目指している本屋の店員役で登場。
立ち読みする三橋(賀来賢人)を注意すると思いきや、漫画家・高橋留美子やあだち充の「タッチ」について熱く語り出します。
橋本じゅん
「今日から俺は」の4話で、指笛ができない喫茶店のマスター役で登場。
なぜここで指笛を吹こうとしているのか意味不明なところが笑えます。
島崎遥香
「今日から俺は」の5話で、1980年代にブームとなった竹の子族の姿で登場。
登場時間は冒頭の30秒くらいです。
山田孝之
「今日から俺は」の6話で、椋木先生(ムロツヨシ)が訪れた風俗店の店員という役で登場。
ムロツヨシと山田孝之の共演は、ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズでおなじみですが、このドラマでは灰汁の強いキャラを演じてます。
高橋克実
「今日から俺は」の6話で、剛田 (勝矢) が所属するヤクザの親分役で登場。
もうちょっとクオリティーの高いカツラ装着できなかったのか?と思いながら観ていたら、最後にカツラを自ら取ってしまうというオチに。
なるほど、なるほど。
池谷のぶえ
「今日から俺は」の7話で、腹を空かした三橋(賀来賢人)がおいしそうな匂いに釣られて覗き込んだ家のおばさん役で登場。
三橋に水をかけ、三橋を追っていく警官に対して「おい!警官追え!遅いぞ!」を連呼するだけという役ですが、何か独特のおかしさがあります。
浜辺美波
「今日から俺は」の8話で、三橋に胸キュンする新入生役で登場。
浜辺美波のヘアースタイルが、80年代に流行った聖子ちゃんカットになっているのが面白いです。
ちなみに、清野菜名が演じている赤坂理子も聖子ちゃんカットなのです。
新井浩文
「今日から俺は」の9話で、金を巻き上げるニセの三橋と伊藤と勘違いして怒鳴りつける商店街の男役で登場。
何か面白いことをやってくれるのか期待して観ていたら、普通のことを普通に言っていただけだったことに笑えました。
堤真一
「今日から俺は」の10話(最終回)で、月川(城田優)が所属する組長役で登場。
ものすごく渋い演技をしながら葉巻を吸っていると思いきや、よく見るとうまい棒です。
何か笑わせてくれるだろうと期待はしていましたが、やっぱりやってくれました。
山崎賢人
「今日から俺は」の10話(最終回)で、開久高校の新しい番長役として相良(磯村勇斗)の跡を継ぐ形で登場。
ドラマの締めの部分での登場だったので、まさにサプライズゲストという感じでした。
まとめ
今回は、実写ドラマ「今日から俺は」の面白さを余すことなく紹介してみました。
実写ドラマ「今日から俺は」は、原作漫画を忠実に再現しているのかというと、そうとも言い切れないようです。
なので、実写ドラマ「今日から俺は」は、原作漫画とはまた別の作品と割り切って観たほうが楽しめると思います。