ドラマ「ランデヴー（田中美佐子×桃井かおり主演）」の動画配信サイト一覧-サブスク（1話～11話＜最終回＞）

結婚4年目の主婦・田所朝子（田中美佐子）のもとに小包が届く

中身は怪獣オタクの夫が高額で注文したブースカの人形

帰宅した夫・田所誠治（吹越　満）は帰るやいなや口もきかず自分の部屋へ直行

怪獣だらけの部屋で誠治はマニアのグループと

インターネットの会話に夢中になっていた

一人ぼっちで夕食をすませた朝子は小包を思いだし、

誠治の部屋へもって行くがそのとき階段から転落

誠治が心配したのは朝子ではなく彼女が持っていた怪獣の人形だった

「ふざけるな」心の中で何かが切れた朝子は翌日、

通帳とブースカ人形とスーツケースを持ち、離婚届けを置いて家を出た

「どこか知らない街へ」と飛び乗ったタクシーがたどり着いたのは

「リバーサイドタウン」

朝子は行くあてもなく年代物のホテル「マリア」の扉をたたく

そこには不思議な光景が広がっていた

ロビーにたむろする外国人客

フロントにはオーナーの北野百合子（岸田今日子）

そして客の中の一人、女性ポルノ小説家の工藤真由美（桃井かおり）と出逢う

真由美は何だか事情のありそうな朝子に何かと世話をやく

ホテルの使い方から、近くの食物屋の場所、要するに女一人で生きる方法を朝子に教えるのだが、

朝子はちょっと迷惑に感じていた

とは言うものの特にやることもない朝子は真由美とつるむ羽目になる

川辺を何となく散歩する朝子

そこで見かけたのは、屋形船を切り盛りしている青年・岩田　守（柏原　崇）の姿だった

ちょっと不良っぽい無口な男で、昔、朝子が憧れていたタイプ

何となく惹かれる朝子だったが、でももうそんな年ではないと自分に言い聞かせる

その夜、真由美は煮え切らない朝子を見かね、ホストクラブへ誘う

クラブで2人が指名したのは猛（高橋克典）と名乗る男

朝子はいい加減なその男を軽蔑しているが、真由美は見とれている

次の日の夜、朝子が川辺を散歩していると、

守が借金取りに囲まれているところに遭遇

守の兄が屋台船を担保に借りた100万円を返せと言うのだ

家を出たときに持ってきた朝子の全財産は200万円

朝子はとっさに守の借金を肩代わりすると言い出す・・・

ある夜、朝子（田中美佐子）が川辺を散歩していると

借金取りに絡まれている守（柏原崇）に遭遇する

兄・猛（高橋克典）が屋形船を抵当に借りた100万円を今すぐ返せと言うのだ

守に好意を持っていた朝子は、

家を出たときに持ってきたキャッシュから100万円を差し出し、

とっさに借金を肩代わりしてしまう

「なぜなんだ？」困惑する守だったが

背に腹は代えられず、返すことを約束し好意をありがたく受ける

ところが朝子は

「返さなくていいから、私の恋人になって」と言ってしまう

自分でもなぜそんな思い切ったことを言うのか分からなかった

ともかく、

こうして朝子と守の言ってみれば「逆援助交際」とでも言うべき不思議な関係が始まる

朝子の大胆な行動に

度肝を抜かれたのは真由美（桃井かおり）だった

何となくうきうきしている朝子を見ながら、

真由美が思っていたのは、猛の事

昔、愛した男によく似た猛を捜して

何となく、以前彼が出没した釣り堀に出かける真由美だったが

そこに猛の姿は無い

守（柏原崇）を遊園地のデートに誘った朝子（田中美佐子）だったが、

守はまったくやる気がない

朝子の考えが分からない守は

「さっさとする事済ませよう」と

朝子の目的を明らかに勘違いした発言をする

朝子は自分は普通の恋人同士のように振る舞ってくれたらそれでいい、と釈明する

一方、猛（高橋克典）を忘れられない真由美（桃井かおり）は

一人、釣り堀へ出かける

猛を半ばあきらめかけた頃、そこに猛が現れる

真由美の身の上話を聞いた猛は、

自分に似ていたという

亡き真由美の恋人代わりになってあげるボランティア交際を提案する

さらに朝子の援助交際話をうっかり猛に話してしまう真由美

このとき猛と守が兄弟とはしる由もない

守という疑似恋人が出来た朝子は真由美に話したくてしょうがない

仕事中に何かと絡んでくる朝子に切れる真由美は

諦めて朝子との恋愛談義には花を咲かせてしまう

互いの思いも依らぬ恋の兆しを感じながら

川沿いを散歩していた朝子と真由美だったが、

そこに現れたのは守が操縦し猛を乗せた屋形船だった…

朝子（田中美佐子）と真由美（桃井かおり）は、

猛（高橋克典）と守（柏原崇）の屋形船に乗る

別々に知り合っていた猛と守が兄弟だということを知って驚く朝子と真由美

風を切って走る船の上で、

解放感を味わう女二人

船には栞（水谷妃里）たちきょうだいも乗っており、

みんなで楽しい一時を楽しむ

体調のすぐれない猛は、

守に家族の将来を托そうという気持ちをさりげなく伝えるが、

守には気持ちが分からない

一方、ホテル「マリア」の朝子の部屋で、

朝子と真由美の恋愛談義に花が咲く

猛、守と自分たちの関係が

学生の頃のグループ交際のようで楽しいと朝子

グループ交際なんてしたことがなかったと真由美は切り返す

そんな会話を交わしながら、二人の距離はさらに近づいてゆく

翌日、編集者の野々村（田口浩正）に書き上げた原稿を渡した真由美は、

ゆっくりと体を休めることにする

朝子は守がデートに誘いに来て一緒に出かける

映画、ゲームセンター、ファーストフードと恋人らしいコースを巡り、

いい雰囲気の二人

その帰り、二人は守のかつての同級生とすれ違う

年齢の離れた朝子のことをからかわれた守は、

同級生と殴り合いの喧嘩になるが…

執筆中の真由美（桃井かおり）

どうも暑さで気分が乗らないらしい

隣には心配そうな野々村（田口浩正）

やっぱり原稿を放り出し、

朝子（田中美佐子）の部屋でひと涼み

ところ天の喉越しを楽しみながらおしゃべりに花が咲く

猛（高橋克典）が真由美を飲みに誘いに来た

楽しそうに出かける二人

猛は真由美に

自分より先に死なないでと微笑まれ、

ドキリとする

一方、朝子は

ホテル「マリア」に配達に来た祥子（山口紗耶加）に

、朝子と守（柏原崇）は似合わないと言われ、ちょっとブルーな気分だ

散歩がてら屋形船まで来ると、子供たちが風邪をひいたため、

守と賢吾（河原さぶ）、栞（水谷妃里）が忙しそうに働いていた

成り行きで手伝うことになる朝子

守たちと一緒に仕事の汗をかいていい気分だ

帰ってきた朝子に真由美が珍しく身の上話を始める

猛が昔の恋人に似ていること

恋人に影響されて小説を書き始めたこと

それが新人賞を取って生活が代わったこと

そして真由美の成功がもとで、恋人が死んでしまったことも

朝子には初耳のことばかりだ…

リバーサイドタウンに花火大会が近づいた

朝子（田中美佐子）と真由美（桃井かおり）はアイスを食べながら

おしゃべりを楽しんでいる

ふと窓の外を見ると川辺りに若いカップルが・・・

二人の話題も自然にキスのことに

最近してないねと真由美

うなずく朝子

少し寂しい二人

ふらりと散歩に出た朝子は、

聞き覚えのある曲が耳に届き足がむく

すると守（柏原崇）がバンド仲間と演奏をしていた

守は音楽にかける夢を語る

花火大会で忙しくなる屋形船を手伝おうかという朝子だが、

守はその必要はないと断わった

さて、

真由美がいつもの店で飲んでいると、

猛（高橋克典）がさとみ（菊池麻衣子）を連れて入ってきた

真由美はさとみに小さなライバル意識が目覚める

さとみが猛の病気のことを言いそうになったとき、

猛はその口をキスでふさいだ

真由美はショックだった

そして、花火大会の夜

朝子と真由美はホテルの窓から花火を眺めるが、

何となく物足りない

猛と守は屋形船で忙しく働いた

花火が終わって街はいつもの様子を取り戻す

猛は真由美を散歩に誘いに来る

一人街に出た朝子も守に出会う

それぞれのカップルを静かな闇が包む

その時、一つ花火が上がった…

ホテル「マリア」では、

今日も真由美（桃井かおり）が執筆中だ

だが、猛（高橋克典）との初キスを思い出し、

仕事に身が入らない

一方、朝子（田中美佐子）も

守（柏原崇）とのキスの印象が強く残っていた

真由美は野々村（田口浩正）をはぐらかし、朝子の部屋へ

二人は食事に出かけてしまった

朝子が来てから真由美が変わったと野々村

百合子（岸田今日子）は

真由美が可愛くなったとささやいた

さて、朝子と真由美

今日はタクシーで外出

おいしい食事を楽しみながら、女二人は恋愛談義に盛り上がる

朝子は守との恋は契約で、

思いが一方的だと寂しそうだ

真由美は、

朝子が楽しそうに守と付き合い始めたので猛との関係も始まった、

しっかりしろと酒をすすめる

こんな調子ではしゃいだ二人は、

お互いに財布を持っていないことに気が付いて青ざめる

こうなったら、しょうがない

皿洗いも一緒にこなし、遠い家路を歩いて帰る

夏だから海に行きたいな...

二人の意見は一致した

朝子は猛に、真由美は守に、

それぞれの相手を海のデートに誘ってやって欲しいと頼んだ

そして数日後

猛と守が車で朝子と真由美を誘いに来た

目指すは海！

楽しさ一杯の四人だった…

朝子（田中美佐子）、真由美（桃井かおり）と猛（高橋克典）は

守（柏原崇）の運転する車で海へ

水をかけあったりして遊ぶ四人は、

夏を楽しむ本当の恋人たちのようだ

バーベキューにかぶりつきながら、四人は話が弾む

水着を持ってこなくて残念と朝子がはしゃげば、

朝子と真由美が出会ったころより素敵になったと、猛が微笑む

そのころホテル「マリア」の表で

リン（厳豊瑞・ゲンホウズイ）がブースカの柄の入ったハンカチを拾っていた

それが騒ぎのもとになろうとは…

ホテルに帰った朝子と真由美

楽しかった余韻に浸っていたが、

朝子が素頓狂な悲鳴を上げた

ブースカのハンカチを見つけたのだ

ブースカの意味するものは、

朝子の夫、田所誠治（吹越満）!!

誠治が朝子の居場所を探し出して迎えに来たのだろうか

朝子が帰るかもしれないとの噂はすぐ町中に広まった

真由美も百合子（岸田今日子）も寂しそうだ

祥子（山口紗弥加）は守を巡るライバルがいなくなるのがうれしい様子

守はまだ恋人契約が終わっていないと、複雑な心境だ

一方、さとみ（菊池麻衣子）が岩田丸を訪ねていた

猛はさとみが自分の病気のことを家族に話したのではないかと心配するが、

さとみは話してはいなかった

さて、ブースカのハンカチは田所（田口浩正）の物と分かる

まったく人騒がせな田所だ

それで一件落着したかに思えたのだが…

朝子（田中美佐子）と守（柏原崇）の恋愛の契約金も、

残すところ二十数万円になった

このお金を使い果たしてしまうと、守とは他人になってしまうのか、

そう思うと寂しい朝子だ

守と仲間のバンドが、ライブをすることになった

メンバーたちはやっと巡ったチャンスと乗り気だが、

守は時期が早いと消極的だ

そのことを知った朝子は、

契約金の残りを使ってライブをして欲しいとお金を渡す

朝子にとっては、守のためを思えばこその辛い選択だ

一方、真由美（桃井かおり）は

猛（高橋克典）が生き急いでいるようなそぶりを見せることが気に掛かっていた

死ぬことをかっこ良く思っているような態度が気に入らない

真由美は、そんな猛の生き方を変えなければならないと強く感じる

本音を言うことによって、

猛との仲がこれまでになっても言わなければならない

残された者の気持ちを考えるよう

猛に厳しく語る真由美だった

そして、守のバンドのライブの当日

演奏が始まった

これで守との仲が終わると思うと朝子は最後まで聞くことが出来ない

また、真由美は

一緒に聞こうと約束していた猛が姿を現さないことが気になった

表に探しに出た真由美は、

発作に苦しむ猛を見つけるのだったが…

朝子（田中美佐子）の部屋にあるブースカを見た野々村（田口浩正）は、

我慢できずに田所（吹越満）にその在処を話してしまう

そうとも知らずに朝子は

残り１１万円になった守との契約金の使い道を

あれこれと考えていた

一方、

猛（高橋克典）の病気を知ってしまった真由美（桃井かおり）は、

猛の「ワイルドサイドを歩こうよ」という生き方の裏にある、

強烈な孤独感をはじめて理解する

そして深いところで

猛を愛し始めている自分に気が付く

しかし、

さとみ（菊池麻衣子）から「猛が好きなんです」と相談されると、

自分の気持ちを隠して親切にそのタイプの男との付き合い方をアドバイスしてしまう

守は、ライブの成功で自信を付けて、

プロへの道を歩み始めようと思う、と朝子に告げる

そんなある日、

田所がとうとうリバーサイドタウンにやってくる

呆然と立ち尽くす朝子に、田所は、

自分には朝子よりブースカの方が大切だと告げ、去って行く

その頃､死を覚悟した猛は、

密かに皆に別れを告げるために屋形船で全員集合の大宴会を開こうと

全員に招集を掛けようとしていた・・・

猛（高橋克典）の誘いで屋形船に乗り込んだ

朝子（田中美佐子）と真由美（桃井かおり）たち

猛の病気のことを知っている真由美とさとみ（菊池麻衣子）以外のメンバーは

カラオケなどで盛り上がる

猛は母親に初めて岩田家に連れて来られた時の想い出を語り、

賢吾（河原さぶ）に恋をしていた母がきれいだったと感慨深そうだ

さて、ホテル「マリア」のフロントで

朝子と真由美が百合子（岸田今日子）と話をしていると、

百合子がずっと憧れていたジョージ・チャキリスが入ってきた

二人は本当は知り合いだったことが分かり、驚く朝子たち

チャキリスと百合子は一緒に食事をし、ダンスを踊り、

ロマンチックな一時を過ごす

美しい思い出を残してチャキリスは去って行く

百合子の恋が終わった

また、新しい恋を探すと、前向きに話す百合子に

朝子と真由美も励まされる

百合子はホテルを店じまいすることにする

真由美も連載を書き上げて、ホテルを出ることになる

朝子も守（柏原崇）と別れ、

新たな出会いを探すことに...

一方、さとみの病院から猛が姿を消した

死に場所を探すのだろうか

だが、真由美たちは

どこかで猛が生きている気がしてならない

そして、

朝子と真由美は守が操る屋形船に乗って旅立つのだった