映画「男はつらいよ」の作品の中では、主人公の車寅次郎(渥美清)が日本全国様々な土地を旅する風景が映し出されます。
今となっては現存しない場所や建物が映画の中に残っていたり、また昔のままの風景が今になってもそのまま残されていたりと、物語を楽しむのと同じように日本全国様々な土地を眺めることができます。
今回は、東北エリアが撮影場所となった、男はつらいよのロケ地を紹介していきたいと思います。
目次
男はつらいよのロケ地:青森県青森市
善知鳥神社
第15作「男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975年)」で寅さんが易断本の売をしていた場所が、青森市にある善知鳥神社です。
善知鳥神社の鳥居は現在では赤色になっています。
売を終えて寅さんが旅館に戻っていくシーンでは、青函連絡船が映っています。
ちなみに、船越英二が演じた兵藤謙次郎と出会った場所が、この青森県青森市の港町です。
しかも、寅さんが謙次郎と泊まった旅館「陸奥屋支店」は、実在していたようです。
参考リンク:「第15作 ロケ地探求 男はつらいよ」
男はつらいよのロケ地:青森県弘前市
弘前駅
第7作「男はつらいよ 奮闘篇」の最後のほうで、寅さんから遺書のような内容の手紙が届き、心配になったさくらが1人で青森県を訪れるというシーンがあります。
さくらは、花子がいる田野沢小学校に向かいます。
弘前駅に到着したさくらが驫木に向かうローカル線(五能線)に乗り換える時のシーンです。
鉄道の上の渡り廊下を歩いて、乗り換えようとするさくらが映し出されます。
男はつらいよのロケ地:西津軽郡
五能線驫木駅
青森県西津軽郡深浦町大字驫木字扇田にある五能線の驫木駅です。
さくらが弘前駅からローカル線(五能線)に乗り換えてたどり着いた駅が、この驫木駅です。
木造の駅舎として今も同じような姿で残っています。
撮影されたのが1970年(昭和45年)ということもあり、まだ道が舗装されていません。
大戸瀬村立田野沢小学校
花子がいる西津軽郡にある田野沢小学校です。
現在は、近隣の小学校に吸収されて田野沢小学校は廃校になっているそうです。
この小学校の跡には現在田野沢福祉センターが建っています。
参考リンク:「https://ameblo.jp/rue-chris/entry-12090829134.html」
弘前~枯木平線の岳温泉前バス停
さくらが弘前駅に向かうバスに乗っている時に、寅さんが乗車してきたバス停です。
枯木平から弘前バスターミナルを行き来するバスで、岳温泉前バス停は枯木平の次にあるバス停になります。
男はつらいよのロケ地:岩手県紫波町
願円寺
第33作「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎」のオープニングで寅さんが夢から覚めた時に煙にむせぶシーンがありますが、その撮影が行われたのが岩手県紫波町にある願円寺です。
参考リンク:「ちびとらの寅さんロケ地の旅」
新山神社
第33作「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎」のオープニング(タイトルバック)で、寅さんがお面を持ち出して少年野球の審判をするシーンがありますが、その撮影が行われたのが岩手県紫波町にある新山神社です。
ちなみに、お面をかぶって踊っているのは、岩手県北上市周辺に伝わる「鬼剣舞(おにけんばい)」という伝統芸能です。
男はつらいよのロケ地:岩手県盛岡市
盛岡城跡公園(岩手公園)
第33作「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎」で寅さんの舎弟、登と再会するシーンが岩手県盛岡市にある盛岡城跡公園(岩手公園)です。
上の橋(かみのはし)
寅さんの舎弟、登が住んでいた場所にあった橋が上の橋(かみのはし)です。
現在もそのまま残されているようです。(岩手県盛岡市紺屋町5-14付近)
男はつらいよのロケ地:秋田県鹿角市
陸中花輪駅(現:鹿角花輪駅)
第35作「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」で寅さんたちが平田満が演じる酒田民夫の実家に訪れるために降りた駅が秋田県鹿角市にある陸中花輪駅です。
現在は、鹿角花輪駅という駅名に改名されています。
優等清酒松風
平田満が演じる酒田民夫の実家となっていたのが優等清酒松風。
しかし、現在この建物は取り壊されてゲオ鹿角店になっているようです。
水晶山スキー場
寅さんたちが平田満が演じる酒田民夫と遭遇したスキー場が尾去沢の水晶山スキー場です。
撮影が夏だったため、スキー場に雪はありません。
男はつらいよのロケ地:秋田県角館市
桧木内川堤
第38作「男はつらいよ 知床慕情」で、寅さんが故郷江戸川の桜を思い出しながら語るオープニングの映像が秋田県角館市桧木内川堤のさくらまつりの模様です。
男はつらいよのロケ地:山形県上山市
水岸山慈眼院観音寺(湯の上観音)
第16作「男はつらいよ 葛飾立志篇」で寅さんがおいちゃんたちとモメてとらやを出て行った後の売をするシーン。
大江町最上川の渡し舟
第16作「男はつらいよ 葛飾立志篇」で寅さんが渡し舟に乗るシーンがありますが、これが大江町最上川の渡し舟です。
男はつらいよのロケ地:山形県寒河江市
慈恩寺
第16作「男はつらいよ 葛飾立志篇」で寅さんが昔お世話になったお雪さん(娘が最上順子役の桜田淳子)の墓参りに来たお寺が慈恩寺です。
寅さんは、大滝秀治が演じる住職から論語「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」の話を聞いてから学問に興味を示すようになります。
男はつらいよのロケ地:宮城県松島町
第41作「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」のオープニングで流れている映像が宮城県松島の風景です。
瑞巌寺
同じく、第41作「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」のオープニングで流れている映像の中で寅さんが売をしている場所が宮城県松島町にある瑞巌寺参道です。
男はつらいよのロケ地:宮城県栗原市
栗原電鉄(くりはら田園鉄道)
第41作「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」で柄本明が演じた坂口兵馬が自殺未遂しようとした線路が、宮城県栗原市を走っていた栗原電鉄です。
1995年にくりはら田園鉄道と改名され、2007年に乗客減で赤字となり廃線になりました。
>男はつらいよのロケ地:福島県会津若松市
会津高田駅
第36作「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」のオープニングで寅さんが夢から覚めた時にいた駅が、福島県会津若松市にある会津高田駅です。
会津高田駅は会津若松市内を走るJR只見線の駅です。
現在は木造の駅ではなくなりましたが、今でも現存している駅です。
男はつらいよのロケ地:福島県会津美里町
弘安寺
こちらも、第36作「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」のオープニングで寅さんが名物ボーダラ(棒鱈)がかけられた店の前を歩くシーンが出てきますが、この場所が会津美里町にある曹洞宗の寺院「弘安寺」です。
男はつらいよのロケ地:福島県柳津町
会津桐下駄小川屋
こちらも、第36作「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」のオープニングで、寅さんが妹のさくらに会津桐下駄を買って送ろうとした店が、柳津町円蔵寺門前町にある会津桐下駄小川屋です。
会津桐下駄小川屋は、実際に桐下駄を販売しているお店です。
円蔵寺
こちらも、第36作「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」のオープニングで、ポンシュウと話す寅さんの後ろに映っているのが、福島県柳津町にある円蔵寺です。
まとめ
今回は、東北エリアで撮影された映画「男はつらいよ」のロケ地を紹介してみました。
男はつらいよのロケ地紹介